気の向くまま
『進歩』
自然災害や新たな感染症のニュースが絶えず、私たちは常に「正解のない問い」の中に立たされているような心地がいたします。科学や時代が進歩しても、抗えない自然の力や目に見えない脅威に対し、ふと心が折れそうになることもあるかもしれません。
しかし、こうした混迷の時代だからこそ、私たち日本人が大切にしてきた「祈り」と「手仕事」の力を信じたいと思うのです。
一枚の着物には、厄除けの意を込めた文様や、四季の移ろいを慈しむ心が宿っています。それは単なる衣類ではなく、持ち主の無事を願い、心を整えるための「お守り」のような存在でもありました。
その答えを出すことは容易ではありませんが、私たちは呉服という仕事を通じ、皆様の日常にほんの少しの彩りと、凛とした空気をお届けしたいと考えております。

