気の向くまま
梅に鶯(うぐいす)のついた振袖が着たいのですが、対応いただけますか?
え?普通の販売ルートで探すとなると難しい注文ですネ。
昔は1月の成人にはちょうどよい時季でした。オリジナルで柄を書くなら自分の思うような地色で染められ図案も作家と細かい所まで話し合って染出します。
着用日を決め、糸の選別から始めるなら1年ぐらいのスタンスで作りますから、その間とても楽しい時間となります。
名古屋友禅が現在そんな注文生産で生業(なりわい)として残っています。
すべてが個人の染出しとなるので、1枚しかない逸品物になります。
もちろん、下絵の見本のような品があっての話です。
この下絵もオリジナルとなると日数はその人の感覚になりますから、どれだけの時間と費用がかかるのか解りません。
本物の着物通になるとそこまでの楽しみがしたくなるものでしょうか?
私もそんな仕事が一度やってみたいものです。